品のあるクレジットカード

あまり遠くの将来に目を向けず、かといってあまり過去も振り返らず、足元を見つめて進むのがコツだ。 これを実行するだけで、ある程度の時間がたつと、驚くほど前進できているはずだ。
私が博士課程を終えたとき、親友のマービンが卒業の記念にカールーユングの全集をくれた。 全部で26巻という大作だったが、第1巻の裏に彼からのメッセージが書かれていた。
人は一夜にして教養が積めるわけではない。 教育とは、短い間隔で一生続くプロセスだ。
これから毎日、たった8ページずつ読みさえすれば、7年後には世界屈指のカールーユング専門家になれるし、この全集を完全読破したことになる。 個人的にはユングはあまり好きではないが、友人のこのメッセージはつねに大切にしてきた。
もちろん、これは他のあらゆることにもあてはまる。 数億の資産をもつ大金持ちの知り合いも、40年以上も前に奥さんと一緒に最初の定期預金口座を10ドルで開いたのをよく覚えていて、「それほど長期間でもないのに、よくもふえたもんだ」と笑いながら話してくれた。
でも、どこからか始めなければ、彼らの成功もありえなかったわけだ。 本を書こうと思っている、定期預金を始めるつもりだ、新事業を始めたい、チャリティーに参加したいという声を、いやというほど耳にする。
けれども、ほとんどの場合、そういった希望や夢は「条件がととのうまで」おあずけになってしまう。 ところがその条件というのは、次の週や翌年に劇的に好転するわけではない。
条件など完璧にととのっていなくてもかまわない。 自分の希望や夢を実現するために、遅かれ早かれまず第一歩を踏み出すことが大切なのだ。

「いつか、そのうち」ではなく、いまその一歩を踏み出せば、来年には前進したぶんだけ着実に夢に近づいているだろう。 「与えて、与えて、与えつくす・える行為は、それ自体が報酬」という言葉がある。
まさにそのとおりだが、与見返りを期待して与えるのはまちがいだ。 与えるという行為にはべつの側面があることを認めよう。
与える行為は、受け取る側を助けるだけでなく、与える側もさらに豊かにするエネルギーだ。 これは本人が自覚しているかどうかにかかわらず、すべてに通じる法則といえる。
「金は天下の回り物」だから、「移動」させる必要がある。

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